米軍基地なくてもPFAS検出 沖縄の全市町村で
発がん性の疑いが指摘される有機フッ素化合物(総称PFAS〈ピーファス〉)について、沖縄県が全41市町村で土壌調査した結果を公表した。汚染源とみられている米軍基地がない自治体の土壌からも高い値のPFASが検出され、幅広い要因で汚染が広がっている可能性が浮かび上がった。 【写真】基地周辺のわき水では高濃度のPFASが検出されている。今回は県全域の土壌から検出された=2021年3月25日、沖縄県宜野湾市、国吉美香撮影 県はこれまで河川や浄水場の水質調査を重点的に行ってきたが、全県で土壌調査をするのは初めて。国が昨年7月に都道府県や政令指定市に示した方法に基づき、土壌を採取し、水に溶けたPFASの量を分析する溶出量試験で測定した。 調査地点は、県と市町村が「一般的な土地」か「汚染の懸念がある土地」かを区別した上で選んだ各1地点で、具体的な場所を伏せて結果が公表された。 ■久米島町で最高値 PFASの代表的な物質であるPFOSとPFOAは、すべての市町村で検出された。最も高い値のPFOSが検出されたのは離島の久米島町で、1リットルあたり92ナノグラム。2番目は南風原(はえばる)町の49ナノグラムだった。PFOAは名護市の95ナノグラムが最も高く、次いで豊見城(とみぐすく)市の79ナノグラムだった。 いずれの調査地点も米軍基地から離れており、自治体が「一般的な土地」として挙げた場所だった。 一方、米軍嘉手納基地を抱える嘉手納町ではPFOSとPFOAが計20.8ナノグラム(一般的な土地)、北谷町は19.5ナノグラム(汚染の懸念がある土地)と、基地がある自治体で高い値が検出されないケースも目立った。
朝日新聞社


